曲がり松商店街を愉しむ

曲がり松商店街を愉しむ ~人と人のふれあい~

「磯で曲がり松、湊で女松・・・」とは、日本三大民謡の一つ、「磯節」の一節。大洗町には、その「曲がり松」の名を冠した面白い商店街がある。古くから町の中心機関が点在し、明治終わり頃から昭和の半ばに栄えた「磯浜海水浴場」と共に発展した歴史ある街である。東西約250m、加盟店は20軒余と小さいながら、山側には古刹・西福寺が鎮座し、造り酒屋や旅館、水産加工食品店など江戸時代末期~明治創業の店も多く、非常に趣深いストリートとなっている。近年では若い後継者たちが新風を吹き込むことで、老いも若きも楽しめる街へと進化。何より個性派揃いの店主たちとの会話は、他では味わえない魅力のひとつである。ちなみに「曲がり松」とは、江戸時代この地に点在した磯馴松(そなれまつ)の中で、町のシンボル的存在であった大きく曲がった松がその名の由来。